大人ニキビに効く漢方薬の種類と飲むにあたっての注意点

大人ニキビに効く漢方薬の種類と飲むにあたっての注意点

 

ニキビ治療では内服薬として抗生物質を処方されることがあり、ニキビの治りが早いというメリットがあります。その一方で、服用し続けることで耐性菌ができしまい、抗生物質が効かなくなるケースもあるのです。

 

大人ニキビはしつこく繰り返す特徴があるため、抗生物質を服用しても一時的には良くなりますが、再発することがほとんどです。このような理由により、私が通っている皮膚科では抗生物質ではなく、漢方薬が処方されます。

 

漢方薬と聞くと、体調が悪いときに服用するものというイメージがありますよね。ですが、ニキビができる原因のほとんどは外的要因ではなく、身体の中に存在します。

 

漢方薬は目に見える皮膚のトラブルだけでなく、ニキビを身体全体の問題と捉えて内側から改善することを目的としている薬です。長期的に服用しても問題なくしつこく繰り返す大人ニキビを長期戦で改善するには適していると言えます。

 

今回は、漢方薬がニキビに効く理由や効果のある漢方薬の種類、飲む前に知っておきたい3つのことについて紹介します。私が飲んだ漢方薬もご紹介しています!

 

目次

(written by 管理人ゆき/30代/敏感肌)

漢方薬はニキビの改善になぜ効果があるの?

漢方はニキビの根本的な原因にアプローチ

ニキビの治療薬として処方される抗生物質は、使用しているときは改善がみられても、止めるとすぐにニキビが増えてしまうことが多いです。それは、もともとニキビができる原因を改善していないので、その場しのぎで終わってしまうためです。

 

ニキビは、皮脂の分泌が増え、毛穴が詰まることによってできます。皮脂の分泌が増える理由は、思春期などの成長期によるものや、ホルモンバランスの乱れ、ストレスや食生活などです。いずれもニキビの原因は身体の中にあることがわかります。

 

漢方薬は気になる症状を治すために体質から改善し、自己治癒力を高めて再発を防ぐようにつくられています。つまり、ニキビに効く漢方薬を飲み続けると、体質が改善されるのでニキビが減るだけでなく、その後も再発しなくなるのです。

ニキビの種類別・おすすめの漢方薬

ニキビとひとくくりにいっても、赤ニキビや白ニキビなど、ニキビには種類があります。そして、同じようなニキビで悩んでいる人たちは、冷え症や血行不良など、同じ体質をもっていることが多いのです。

 

漢方薬は、ニキビの種類やそれぞれの体質に合わせて、多くの生薬を組み合わせてつくられます。自分に合った漢方薬を、漢方医につくってもらうこともできますし、よくあるニキビの種類別に、あらかじめ組み合わせてある漢方薬を購入することも可能です。

 

こちらが、よくあるニキビの種類とそのニキビができやすい体質のまとめです。あなたに合った漢方薬を選んでくださいね。

 

太文字が、私が実際に飲んだ漢方薬です。

 

 

漢方薬名

ニキビの種類

こんな体質の人向け

清上防風湯(セイジョウボウフウトウ) 黄色のニキビ、炎症を起こした赤ニキビ 特にすでにできているニキビに効果的で、顔の炎症を抑え、膿を取り除く。体力があり、顔が赤くなりやすく、のぼせやすい体質の方向け。オイリー肌にも
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン) 生理前にできる白ニキビ 女性向けに処方されることが多い漢方薬で、ホルモンバランスを整える効果がある。毎回、生理前にニキビができるなど、ホルモンバランスの乱れによってできるニキビを防ぐ。 貧血、冷え症の方向け。
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン) 紫っぽい青ニキビ 青ニキビは血行が悪い方にできやすく、この漢方薬は血行改善を促す作用がある。血行が悪いことで起こる、肩こり冷え症を緩和し、ホルモンバランスを整え、生理前のイライラ身体の不調重い生理痛にも効果がある。
荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ) 炎症が進行した赤ニキビ、繰り返しできるニキビなど 漢方薬のなかでも多くの生薬が使われており、さまざまなタイプのニキビに効果的。長年ニキビに悩む方の体質を改善し、根本的なニキビの原因をなくす。アレルギー体質で鼻炎慢性扁桃炎になりやすい方の症状を抑える作用ももつ。
桂枝茯苓丸加ヨクイニン(ケイシブクリョウガンカヨクイニン) 紫っぽい青ニキビ、ニキビ跡の色素沈着 ニキビ治療で用いられるメジャーな漢方薬。桂枝茯苓丸の血行改善作用に加え、肌のターンオーバーを整えるヨクイニンが組み合わさったもの。冷え性の緩和や生理不順肩こり頭痛めまいなどにも効果がある。
十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ) 黄色のニキビ、炎症が進行した赤ニキビ 10種類の生薬が組み合わさった漢方薬で、毒素を排出する効果がある。アトピー蕁麻疹など、化膿しやすい体質を改善するためにも用いられる。

 

青ニキビという言葉は馴染みがありませんが、漢方の世界ではニキビの種類を白、赤、青の色別で分類するそうです。

私がニキビ治療に飲んできた漢方薬

私は上記の漢方薬の中で、治療開始当初は炎症性の赤ニキビが多かったため、荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)を服用していました。1日3回飲んだのですが、非常に苦くて飲みづらかったです。漢方は苦いというイメージは持っていましたが、想像以上の苦さで飲み続けられるのか不安になったほどです。

 

赤ニキビが落ち着いてきたころに、色素沈着を薄くするため、桂枝茯苓丸加ヨクイニン(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)に代わりました。最初の漢方薬が衝撃的な味だったため、こちらの漢方薬は非常に飲みやすく、1日3回の服用も苦ではありませんでした。

 

現在はニキビが少なくなったものの、赤みのあるニキビがポツポツできるので、清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)を1日2回服用しています。こちらも特に飲みにくいということはなく、服用回数も少ないので、無理なく飲み続けることができています。

 

これまで3種類の漢方薬を服用しましたが、飲みやすさでいうと、桂枝茯苓丸加ヨクイニン(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)が一番です。効果でいうと、清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)が私には合っていると感じました。

ニキビに効く漢方薬の入手に際して知っておきたい事

漢方薬は処方されなくても購入可能!

漢方薬はドラッグストアや町の薬局で購入することができます。私のように医師や漢方専門医から処方してもらうこともできますが、受診が必要で、健康保険が適用されない場合、漢方薬代は高額となることがあります。そのため、一番手軽に漢方を始められるのは、市販されている漢方薬を購入することです。

 

まずは一度漢方薬を試したい…という方は、市販されている漢方薬で試してみましょう。できるだけ自分のニキビのタイプと体質に合った漢方薬を選んでくださいね。市販されている、代表的な漢方メーカーはツムラ、クラシエ、コタローなどで、対面販売以外に通販でも購入は可能です。

市販の漢方薬を購入する場合の注意点

市販で手軽に入手できる、ニキビに効く漢方薬ですが、服用するうえで気を付けなければいけないこともあります。市販されている漢方薬は、代表的な症状に合わせて、いくつかの生薬をあらかじめ組み合わせてつくっています。

 

そのため、個人の悩みに細かく合わせてつくられておらず、購入した漢方薬がその悩みを改善する作用をもたないことがあり、症状が改善されないこともあります。

 

また、体質に合わない成分が含まれていることもありますので、漢方薬を服用後、不調を感じた場合はすぐに服用をストップさせ、薬剤師や医師に相談しましょう。

ニキビに効く漢方薬を飲む前に知っておきたい3つのこと

1:基本は食前・食間に飲む

漢方薬の基本的な飲みかたは、食前・食間です。食事の30分前である食前と、食後2時間を指す食間に飲むと、漢方薬の効果をより引き出すことができます。それは、空腹時に飲むことにより、身体に生薬が吸収されやすくなるためです。

 

もし、食前・食間に飲み忘れたからといって、食後の満腹な状態で服用しても問題はなく、全く効果が現れないということもありません。私は漢方薬を服用するまでは、食前や食感に服用する習慣がなかったため、よく飲み忘れることがありました。

 

薬剤師さんによると、効果は弱くなるそうですが、全く飲まないよりは食後でも気づいた時に服用した方が良いそうです。ただし、漢方薬を飲むときは、水か白湯で飲んでください。ジュースや牛乳などはまれに漢方の生薬成分と反応してしまうことがあります。

 

また、以下の人は漢方薬を服用する前に医師と相談してください。必ずしも漢方薬が飲めないわけではなく、医師の指導のもと、服用できることもあります。

  • 病気やケガで通院している方
  • 病気やケガで薬を服用している方
  • すでにほかの漢方薬を服用している方
  • 妊娠中の方や妊娠の可能性がある方

2:効果が現れるまでに時間がかかる

漢方薬を飲み始めてから効果が実感できるまでは、平均して2〜4週間くらいかかることが多いです。私は一つの漢方薬に対し、最低1カ月は服用を続けています。医師が肌の状態を見て、処方する漢方薬を変えてくれますが、すぐに変更になることはほとんどありません。

 

個人差があるので、すぐに効果が出る方もいますが、効果が現れたからといって、すぐに漢方薬の服用を止めないようにしましょう。体質改善の途中で止めるとまたすぐに元の体質に戻り、ニキビが再発してしまいます。身体の代謝がひとまわりする、3カ月を目安に続けてみましょう。

3:漢方薬にも副作用や好転反応が現れることがある

ほとんどの医薬品は、薬を服用することによって副作用が起こります。副作用とは、目的とする病気を治す働き以外に、身体に現れる反応のことをいいます。漢方薬は医薬品の一種で、西洋薬と比較すると少ないとはいえ、副作用はあります

 

こちらは、漢方薬を飲むことによって表れる副作用の例です。

  • 血圧が上がる
  • のぼせ
  • 発汗
  • 食欲不振
  • 下痢
  • 吐き気
  • 発疹・かゆみ

一方、副作用ではなく、症状を改善する途中で表れる「好転反応」が出ることもあります。たとえば、ニキビを治そうと漢方薬を飲み始めたところ、一時的にこれまでよりもニキビが増えることがあります。これは、体内にある悪いものを排出しようとする作用が働いたからで、ニキビが治る兆候の一つです。

 

私は特に副作用や好転反応を感じなかったのですが、もし現れた場合、素人には副作用と好転反応は区別がつきにくいと思います。

 

患部ではなく、もともと悪くない部分に不調が表れると副作用、もともと悪かったところがより悪くなる(ニキビが一時的に増えるなど)と好転反応と覚えておくと良いかもしれません。

 

しかし、副作用や好転反応で現れる身体の不調は個人差があります。好転反応なのかどうか見極めが難しい場合や、我慢できないような不調を感じたらすぐに服用を止めて薬剤師や医師に相談しましょう。

 

page top