昔からニキビに良いと言われた硫黄!大人ニキビにはNG?

昔からニキビに良いと言われた硫黄!大人ニキビにはNG?

最近ではニキビの治療薬の数も増えていますが、少し前までは数も限られていました。昔から有名なニキビ治療薬と言えば「硫黄製剤」で、30代以降の方なら「ニキビにクレアラシル」というCMをご存知だと思います。実際に思春期の頃に使ったという方もいるのではないでしょうか。

 

クレアラシルは硫黄製剤特有の卵の腐ったような臭いが特徴的です。私も思春期の頃にお世話になり、臭いと洗顔しても塗った薬がなかなか落ちなくて困った記憶があります。大人ニキビができるようになった当初にも硫黄製剤を使ったことがありますが、独特な臭いはそのままでした。

 

当時通っていた皮膚科ではイオウカンフルローションが処方され、しばらく使い続けましたが良くなるどころか大人ニキビが増える一方で皮膚科を変えることに。

 

新しく通った皮膚科では治療薬として選択されることはなく、硫黄製剤や硫黄入り化粧品を使って効果のあるニキビとないニキビがあることが分かりました。

 

今回は皮膚科の先生の話を元に、大人ニキビと硫黄の関係について紹介します。

1:そもそも、なぜ硫黄がニキビに効果があるのか?

ニキビの元祖治療薬と言っても良いほど、硫黄製剤は古くからニキビ治療に用いられてきました。硫黄は温泉の成分にもなっていて、安全性に優れていることから市販薬の中にも配合されており、ビフナイトやクレアラシルが有名です。

 

大人世代なら使ったことがあるかもしれませんね。私は思春期の頃に使って、臭いが独特で塗った部分の薬がなかなか落ちず困った記憶がありますが、ニキビの治りは早かったように思います。

 

硫黄の効果は次の3つです。

  1. 毛穴のつまりを防ぐ
  2. 皮脂の分泌抑制
  3. アクネ菌の殺菌

角質細胞にはアミノ酸の一つであるシステインが含まれており、コラーゲンの生成やターンオーバーの正常化に一役買っている存在です。不足するとターンオーバーが上手く行われず、古い角質が剥がれ落ちないので角質が分厚くなって肌が硬く感じます。

 

硫黄はシステインと結びつくと化学変化を起こし、角質をやわらかくしたり、皮脂の分泌を抑えます。また、硫化水素やペンタチオンなどの物質に変化して殺菌作用を発揮します。硫黄の粒子が細かくなるほど化学変化を起こすため、作用が強くなるそうです。

 

ニキビは毛穴がつまり、中で過剰分泌した皮脂を餌にアクネ菌が増殖することで悪化します。つまり、硫黄は毛穴のつまり、皮脂の抑制、アクネ菌の殺菌とニキビの発生から悪化するまでの過程に作用するため有効なのです。効果の高さから外用薬だけなく、ニキビ化粧品にも配合されています。

2:硫黄で効果が期待できるニキビはどれ?

皮膚科の先生によると、硫黄は皮脂の分泌抑制作用が非常に高く、思春期ニキビや、ニキビダニが原因のニキビの方に効果的なのだそうです。

 

思春期ニキビは活発になったホルモンの影響で皮脂の分泌が多くなり、毛穴からの排出が追い付かないためにできます。ニキビダニはあまり聞きなれない言葉ですが、顔ダニの一種でアクネ菌とは別物です。

 

ニキビダニは人の毛穴に住み着いており、大人であればほぼ100%に近い確率で誰にでも存在します。皮脂を餌に生きているので余分な皮脂があれば食べて量をコントロールし、増殖しない限り悪者ではありません。

 

しかし、ニキビダニが食べられる量以上に皮脂が過剰分泌すると異常増殖し、大きくて赤みのあるボコボコとしたニキビができます。アクネ菌によるニキビよりも更に皮脂量は多いと考えられます。

 

オイリー肌でニキビができる方の場合、硫黄製剤や化粧品を使用すると良さそうな気もします。しかし、乾燥によって肌を守るために皮脂が過剰分泌されてオイリー肌になっている可能性もあります。

 

硫黄製剤や化粧品の使用を考えているなら、オイリー肌の原因が何かを特定することが必要です。自分では分からないと思うので、硫黄が有効なニキビなのかを医師に判断してもらった方が良いでしょう。

3:硫黄製剤で有名な「イオウカンフルローション」を使った感想

イオウカンフルローションとは

皮膚科で処方される硫黄製剤で有名なのが、硫黄と消炎や鎮痛作用のあるカンフルを組み合わせてできた「イオウカンフルローション」です。ローションの中に硫黄とカンフルが混ざった粉が沈殿しているので、普通に置いた状態では2層になっています。

 

硫黄は非炎症性から炎症性のニキビに効くのに対し、カンフルは炎症性のニキビに効果があります。硫黄だけでも良いのでは?と思うかもしれませんが、赤みを薄くするにはカンフルが有効です。

イオウカンフルローションの使い方

イオウカンフルローションは、ニキビ治療薬に革命をもたらしたと言われるディフェリンゲルが登場する前はメジャーな薬で、次のような手順で使います。

  1. 朝晩2回使用します。
  2. 容器の中に薬剤が沈殿しているので夜は振って全体を混ぜてから綿棒をつけ、ニキビ部分に塗ります。
  3. 朝は振らずに上澄みの液を綿棒につけてニキビ部分に塗ります。

私は大人ニキビができ始めた当初にイオンカンフルローションを使ったことがあります。ローションタイプなので洗顔しても落ちやすく、硫黄の臭いさえ我慢できれば使いやすいと思いました。黄色っぽい粉は顔に残りますが、夜だけなので気になりません。

 

軟膏の場合しっかり顔に残り、朝に塗るには不向きだったため硫黄に対してあまり良い印象がありませんでした。しかし、軟膏のデメリットを感じなかっただけに最初にイオウカンフルローションを使った時は好印象でした。

私がイオウカンフルローションで実感した効果

イオウカンフルローションを化粧水代わりとして顔全体に使う方もいるようですが、私は綿棒でニキビの部分だけに使用するようすすめられました。先生からは「洗顔後すぐに塗る」と言われていたので、=化粧水もつけずに塗っていて非常に肌が乾燥しました。

 

一時的にニキビは治るものの、次々に大きな炎症性のニキビができ、先生に相談しましたが他の治療法をすすめらることはありませんでした。あまりにも治らないのと、どんどん肌の乾燥がひどくなったので現在通っている皮膚科に変えることにしたのです。

 

新たに通った皮膚科の先生は、私のように乾燥による大人ニキビは硫黄製剤を使うと乾燥が進み、ニキビが悪化するから不向きだと教えてくれました。

 

更に、少し前まではメジャーな薬として用いられていたイオウカンフルローションも、今では昔の治療薬でほとんど使用することがないそうです。

 

私は使用した当初、「皮脂が分泌するからニキビができる=乾燥させた方が良い」と思い込んでいたので、自分に合わないと知って驚きました。もしかすると保湿を行っていたら状況は違ったかもしれませんが、使用中はつっぱる感覚があったので硫黄製剤が肌を乾燥させることは間違いありません。

 

皮膚科の先生のいうように、乾燥による大人ニキビの方は化粧品であっても硫黄の配合されたものは避けた方が良いので、配合成分に硫黄がないかを確認してから化粧品を使用することをおすすめします。

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